引っ越しで失敗しない10の方法【物件の見分け方をお教えします】




9月23日は不動産の日って知ってましたか?

全国宅地建物取引業協会連合会(全宅連)が1984年に制定したそうです。
正直、全く知りませんでした。

なぜ不動産の日かというと、
・秋は不動産取引が活発になる時期
・「ふ(2)どう(十)さん(3)」の語呂合せ

不動産の取引が活発な時期は9月~11月の秋と、1月~3月の冬、と言われてます。

秋頃は人事異動等による転勤、冬頃は進学等により動きが活発になります。

という事で、
不動産取引が活発になるこの時期、物件選びで失敗しない方法をお教えしたいと思います。

物件を探す際は不動産のチラシを元に内見すると思いますが、契約書や重要事項説明書と違って絶対記載事項というものはありません。

「一番」、「最高」などの文字は使ってはいけませんが、チラシはある程度自由に作成できます。
といっても賃料等が実際とかけ離れていたり、そういうのはいけません。

ここで問題になるのは物件を選ぶうえで不利になる事に関してです。
実際にチラシには書かれていないけど、業者の方に聞かなきゃわからない事柄に注意しましょう。

マンション

1.ベランダ

みなさんはベランダという言葉を聞いて何を思い浮かべますか?
大抵の方は広さだと思います。
ただ、それだけだと引っ越した後に後悔する可能性があります。

というのも、マンションによってはベランダの柵より上に衣服等を干すことができない場合があります。
これは区分所有法で決まっていますので、その物件で干すことができないというのではなくそのマンションで干せないという事になります。

また大通りに面している物件の場合、大抵のベランダは大通り側にあると思います。
ベランダが大通りに面している場合は日当たりもよく洗濯物も乾きやすというイメージがございますが、大通りという事は交通量も多くなります。
トラックや普通車が多く走るため埃や排気ガスが立ち上ってきますので、洗濯物が逆に汚くなる場合があります。

上記2点に関しては内見だけではわからない可能性もあるので不動産業者に聞くのがいいと思います。

2.方角

これは誰しも気にすると思います。
日本人は南向きの窓を好みますが、外国人の方は北側の窓を好む傾向にあります。

南向きの窓は大変日当たりもよく気持ちいいのですが、困るのは西日です。
夏の西日はかなり暑いです。

なので、窓が真南を向いているよりは東南に向いている方が良い気がします。
それは好みなので人それぞれですが、内見したのが日中だと西日がどれぐらい強いかというのはわからないと思いますので、そういう場合は業者さんに聞いてみましょう。

3.近隣の住人

内見をする場合、自分のお休みの日の日中にする事が多いと思います。
なので、その物件が夜はどんな感じなのかわからないですよね!

お昼頃だと近隣の方はお出かけしていたり、留守にしている事が多いと思いますので、実は、隣の部屋のテレビの音がうるさい、上の階の人の足音が大きい、など日中では気づかない事もあるでしょう。

中には楽器が禁止されている物件なのに、隣から夜中に楽器の音がして眠れないというようなクレームや学生達が集まって朝まで飲み会しててうるさい、という事もあるでしょう。

実際に夜に内見するのは難しいので、業者の方に近隣にはどのような方が住んでいるか、以前この物件でどのようなクレームがあったかどうかお聞きするのが良いと思います。

4.権利関係

考える

実際の物件の中には抵当権がついている物件があります。
その物件に抵当権がついているかどうかは契約の時に知る事があります。
抵当権の有る無しはチラシに書く必要がないからです。

その物件に抵当権がついている場合、所有者が変わり、その物件から出ていかなくてはならない可能性があります。
恐らく、それは滅多にある事ではないと思いますが、気になる方は権利関係に関して少し聞いてみるのもいいかと思います。

5.間取り

実際にチラシに載っている図面だけでは各場所のスペースはどれぐらいの大きさがあるかは判断が難しいでしょう。
物件を見に行って、第一印象でその物件にしていざ引っ越ししたら冷蔵庫が入らない、洗濯機が大きすぎて入らない、などよくあります。
なので、物件選びは第一印象も大事ですが、各スペースの大きさは測っておいた方がいいでしょう。
内見の際はメジャーを持っていくといいと思います。
大抵の業者の方は持っていると思いますので大丈夫だとは思いますが、念には念を入れておきましょう。

6.普通借家契約・定期借家契約

賃貸物件は大抵は2年契約の普通借家の契約だと思います。
続けて入居する場合は更新料を払って継続するか、更新せず退去するかのどちらかです。

ただ、定期借家契約で、例えば期間は2年、継続する時は再契約をするという場合。
普通借家となにが違うか簡単に説明すると、普通借家の場合は更新するかどうかは借主次第という形なのですが、定期借家の場合は契約が2年でいったん終了し、継続して住みたいとの事であれば貸主・借主双方の合意の上、再契約するという流れになります。

ここで貸主が再契約したくないという場合は契約が終了してしまうので、定期借家の場合は気を付けましょう。
定期借家に関しては恐らくチラシに書いてあると思いますが、見落としがちなのでしっかり確認しましょう。

居住用の賃貸物件で定期借家というのはあまり見たことはないですが、気をつけておくに越した事はありません。

7.楽器可の物件

楽器

あまり多くはないですが、楽器演奏が可能な物件というのがあります。
物件によって、どのような楽器が可能かどうかが違いますのできをつけましょう。
ピアノやヴァイオリンはOKだけど、打楽器はNGなどです。
また演奏していい時間帯も物件によって違いますので確認しておきましょう。

8.ペット可の物件

ペットを飼育することができる物件は多いと思いますが、物件によって飼ってもOKな動物とNGな動物というのがあります。

例えば、大型犬は無理だけど、小型犬なら飼ってもOKなど。
その他、頭数に制限がある物件もありますので、2匹や3匹の動物を飼われている方はそこも気をつけたいところです。
今は1匹しか飼っていないけど、今後新たにペットを飼う予定がある方は確認しておくといいでしょう。

9.自転車の台数

その物件に自転車置場がある場合、1世帯何台の自転車を置いていいのか決まっている場合があります。
その他、1台目は無料、2台目以降は月いくらみたいな感じで途中から有料になる場合や1台月300円みたいな感じで最初の1台目から有料の場合もありますので、確認しておきましょう。

10.駐車場

その物件の敷地内に駐車場が併設されている場合、空きがあるかどうかは絶対確認しましょう。
チラシに空きがあるかどうかは書いてありますが、駐車場は入れ替わりが早くあっという間に埋まってしまう場合があります。
物件によっては駐車場の人気がかなり高く、すでに住んでいる方が駐車場の空きを待っている場合もあります。
そうなってしまうと、入居してから2年後ぐらいにやっと空きが出たり、それ以上の期間待ったりする場合もあります。
後は、大きさです。
空きがあったとしてもその駐車場に自分が持っている車が入るかどうかはわかりません。
駐車場の大きさを測るだけでもいいですが、いざ借りた時にやっぱり入らなかったと言ってもそれはもう自己責任でしかありません。
内見する際は自分の車を持っていき、実際に駐車してみて確かめるのがいいでしょう。

チラシには駐車場の大きさは書いてない事がほとんどで、空きがあるかないかの記載のみだと思います。
あらかじめ車種を伝え、入るかどうか確認してみるのもいいと思います。

いかがでしたでしょうか。
今回は引っ越しの時に確認しておきたい事をまとめてみました。

物件選びで失敗しないために、あまりに慎重になりすぎてしまうといつまでたっても決まりません。

大事なのはその物件の第一印象です。
その上で上記の内容を確認していくのが良いと思います。