ハローワーク・転職サイト・人材紹介の違いとは?メリット・デメリットを比較!

就職・転職を考えている際によく利用される手段としては
「ハローワーク」「転職サイト」「人材紹介」などが挙げられます。

これらの違いやそれぞれのメリット・デメリットについて考えたいと思います。

ハローワークのメリット・デメリット

ハローワークのメリット・デメリット

まずはハローワークですが、こちらは厚生労働省の管轄の公的な機関です。

ハローワークにて求職者の登録をすれば、検索機での求人情報検索や、職員の方との就職相談が行えます。

希望をすれば適性検査なども無料で受けられます。

また、条件に適合すれば失業保険再就職手当が支給されます。

デメリットとしては、求人募集している企業がハローワークに登録しなければ利用できないので、登録していない求人情報については応募することができません。

また、求人企業にとっても無料で求人がかけられるので、中小企業が中心と思われます。

ハローワークに無い求人案件に応募する場合には、転職サイトや民間の人材紹介会社などを利用することになります。

【メリット】

  • ハローワークにて就職相談が受けられる
  • 適合すれば失業保険や再就職手当が受けられる

【デメリット】

  • 登録されていない求人情報は応募できない
  • 登録が無料なので中小企業が中心

転職サイトのメリット・デメリット

転職サイトのメリット・デメリット

転職サイトといえば、大手どころですとリクナビネクストやマイナビ転職などがあります。

大手転職サイトのメリットとしては求人情報数が豊富にあることがあげられます。

また、大手転職サイトの場合、求人情報の掲載が4週間で75~120万円などのプランが一般的ですので、複数名の採用を計画している場合が多いと思われます。
また資金力のある中堅~大手企業がそのような求人サイトで募集をかけている場合が多いでしょう。

また、求人サイトでは履歴書や職務経歴書をウェブ上で企業側に公開し、スカウトを待つこともできるというのもメリットとしてあげられます。

その他、やはり自分のペースで転職活動ができるという点も求人サイトのメリットの一つです。

逆に自分でどんどん転職活動を進めることができない方にとっては、求人サイトでは全部自分でやらなければならないのでデメリットになります。

また、基本的に掲載している情報しか手に入らないという点もデメリットですね。

その他、大手求人サイトでは若手の複数採用を狙いとしている企業が多いので、管理職や幹部候補などの仕事を希望している場合は人材紹介などを利用した方がいいかもしれません。

【メリット】

  • 求人情報数が豊富
  • 大手企業や大量採用の求人情報が多い
  • 自分のペースで活動できる

【デメリット】

  • すべて自分で進めなければならない
  • 掲載している情報しかわかならい
  • 管理職や幹部候補など特殊な求人は少ない

人材紹介のメリット・デメリット

人材紹介のメリット・デメリット

人材紹介というのは人材紹介エージェントが求人企業と求職者の間に入って、お互いのニーズを聞きながら就職の斡旋をするスタイルのことです。

人材紹介の場合は、キャリアコンサルタントキャリアカウンセラーと求職者の方が面談・相談をしたり、アドバイスが受けられます。

そして求職者の方の希望や適性・経歴などを考慮して、おすすめの企業を紹介してくれます。

面接の練習や履歴書・職務経歴書などの応募書類の添削・アドバイスも受けられるエージェントもあります。

また、個人応募では聞きにくい月給交渉だったり、なかなか質問しにくいことなどもエージェントが替わりに交渉・質問してくれます。

応募する際も、人材紹介会社が求職者の方の推薦状を書いたりと、求職者の方のアピールをしてくれるため、採用確率は個人応募よりも上がるケースが多いです。

実際の事案ですが、個人応募の場合は書類で落とされてしまった方も、人材紹介エージェントを通じた場合には選考に通ったというケースもあります。

ですので、転職を考えている方には心強いプロのサポートが受けられるという点が人材紹介を利用するメリットの一つです。

その他の人材紹介を利用するメリットとしては、求人サイトに載っていないような非公開求人案件や管理職や幹部候補など、専門性のある特殊な職種も保有している場合があります。

特に業界特化型の人材紹介会社や職種特化型の人材紹介会社ではそのような非公開求人や専門性の高い職種も豊富な傾向が強いです。

また、大手人材紹介エージェントと中小人材紹介エージェントでも特徴が異なります。

大手人材紹介エージェントでは、やはり求人情報数が豊富で、特に大手企業の求人情報が多いという傾向がありますが、企業と人材のマッチングに関しては、企業担当の営業と求職者担当のキャリアカウンセラーが完全に別れているため、細かなマッチングや交渉が難しい傾向があります。
データベースを基にマッチングを図るため、どうしても機械的になってしまいます。

中小の人材紹介エージェントでは、業界特化型職種特化型の人材紹介会社が多く、それだけ業界や職種が限定されてしまうため、求人数は大手人材紹介会社と比べると少ない傾向があります。

ただ業界や職種に特化しているため、他の人材紹介会社が保有していないような非公開求人や管理職・幹部候補などの特殊案件を持っている傾向が強いです。

また、中小人材紹介エージェントは企業と求職者を1人の方が同時に担当する会社も多く、その分機械的にならず細やかなマッチングを進めることができます。

例えば、求人情報の段階では必須であった経験年数に多少届かなくても、人物重視や将来性を人事担当者の方に人材紹介エージェントから交渉し、特別に応募、面接、採用に至るケースも少なくありません。

その他、年齢制限や資格など多少求人企業が設定している条件と完全にマッチしていなくても、紹介が可能になる場合があります。

その辺りは求人サイトや大手人材紹介企業と異なる中小人材紹介エージェントならではの強みです。

逆に人材紹介を利用するデメリットとしては、求人案件が限られるという点があげられます。

企業の方針によっては人材紹介を利用しない、昔から付き合いのある人材紹介企業としか利用しないという企業もあり、どの企業も人材紹介を利用するわけではないのです。

また、人材紹介を利用している企業は、人材を採用した際に成功報酬(コンサルティング・フィー)を人材紹介企業に支払うことになるのですが、その成功報酬額は一般的に採用する人材の年収の30%前後が相場となっています。

つまり年収300万円の人材を人材紹介により採用した場合、100万円近くの成果報酬が発生します。

そこで100万円のコストに見合う人材なのかを厳しくチェックされますので、成果報酬がネックとなり採用に至らないケースもあるかもしれません。

もちろん優秀な人材であればより多くの成功報酬を支払ってでも採用したいというケースもありますので一概には言えませんが、リスクとしてはあげられます。

ただ、やはり人材紹介エージェントを利用したほうが個人応募よりも成功確率は上がると思いますので、そこまでのリスクにはならないとは思います。

【メリット】

  • 無料で就職相談やカウンセリング・応募書類のアドバイスが受けられる
  • 年収交渉や聞きづらい質問も代行してもらえる
  • 人材紹介会社がアピールしてくれるので個人応募よりも採用確率が上がる
  • 特化型の紹介会社であれば非公開求人や特殊な求人も多い

【デメリット】

  • 人材紹介を利用しない企業もあるので求人情報が限られる
  • 成功報酬額がネックとなる場合がある

以上、転職活動の手段としてのハローワーク・転職サイト・人材紹介のメリット・デメリットでした。

求職者の皆さんはこちらを参考に各サービスを利用してください。

ほとんどの転職サービスは無料で受けられるので、どんどん利用した方がいいと思います。

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