企業へ採用していただき働く事になった際、OJTによる研修という形は多くあります。
OJTとはOn the Job Trainingの略で、先輩社員の下、実際の仕事を体験してもらいながらの研修です。

いわゆる現場研修ですが、その内容が新人にとって有意義なものとなるには、指導者のしっかりとした経験や意識は不可欠です。
また、OJTを受ける側としても、その研修を自分にとって実りあるものへするには、自分自身の積極的な姿勢も欠かせません。
双方の具体的な目的意識なしには成り立たず、それがなければOJTは漠然としたまま終わってしまいます。
立場の違いはありますが、研修の目的をしっかりと把握しておく事は双方にとって重要です。

OJT

通常、OJT研修は先輩社員の指導の下、先輩に同行した形で実際の現場で仕事をこなし、経験を積んでいきます。
目的としては、知識や技術の修得、その仕事に対する心構えなどを養います。
その仕事をしっかりとこなせるようになりたいといった熱意や目的意識がしっかりしていれば、OJTの場があます事なく生かされ、自己啓発にも繋がります。

「習うより慣れろ」ということわざもあるように、基本としての知識や土台も必要ですが、実際にやってみて慣れた方が早い場合は多々あります。
また、最終的には1人で実際にやってみないと成長しない事実もあります。
実際に経験を積むという事は大切です。

OJTが効果的なものとなるためには、業界経験・指導経験豊富な先輩社員の下、そのOJTを受ける人間の能力に見合った研修が適切に行われる必要があります。
基礎がまだ出来ていない新人へ、いきなり高難易度の研修を積ませようとしても、うまくいきません。
また、現場を通じて徐々に実際の仕事へ慣れてもらうのがOJTのポイントですので、最初からあまり難しい内容へチャレンジさせてはOJTの効果も薄いものになってしまいます。
可能な範囲でチャレンジした新人が成果を出せる形が、現実的かつ効果的なOJTであるとも言えます。

ですので、指導する側も、まずはしっかりと基本から身につけてもらえるよう配慮しましょう。
その新人の能力や経験をあらかじめ把握しておく事は重要です。
また、成長に応じた段階的なOJTを想定しておく事も大切です。
そして、目標についてはあらかじめ根拠と数字なども踏まえて具体的に伝えておくと、研修が漠然としたものにならず引き締まります。
机のうえで学んだ基礎を現場で昇華し、実際の対応力や応用力を身につけさせてあげるのがOJTです。

OJT

指導する側としての大切なポイントは上記になりますが、研修は受ける側の姿勢というのもかなり重要です。
お客さんのような待遇で研修を受けようとする受け身の姿勢では、身につくものも身につきません。
雇用された時点でその会社の社員になり、成果を上げてこそ、その対価として賃金が支払われます。
OJTに限らず、自分からどんどん質問したり知識や技術を吸収する積極的な姿勢で研修に臨みましょう。

具体的には、
・事前に自分で調べられる事柄は調べておく
・メモを取るなど前向きに取り組む
・反省を行う
・進捗状況について報告する
・分からない事は質問する

このあたりが重要です。

研修で何もかも教えてもらおうと期待してしまうのは、少しお客さんのような姿勢になってしまいます。
ですので、業界についてや一般的な営業方法などについて等、事前に分かる範囲のものについては学習しておきましょう。

メモを取ったり前向きに積極的に臨む姿勢は最重要です。
一度教えてもらった事は何度も聞く事にならないよう気をつけましょう。

また、最初のうちは頑張っても失敗してしまう事もあるので、変に後ろ向きになったり暗くなる必要はありませんが、OJTで取り組んだ内容についての反省は必ず行いましょう。

工程の報告が必要な際や目標が設定されている場合は、その進捗状況についても適宜報告するようにしましょう。
スムーズな報告・連絡・相談は、どの職種でもマストです。
企業によって社風は様々ですが、OJTの研修期間内に、その企業へ順応した報・連・相のタイミングやコツなどを掴んでおけると、更に実りある研修になります。

分からない事についてはそのままにせず、しっかり質問する事も最重要です。
聞くタイミングはその現場の状況にもよるので、その場ですぐに聞いた方がいいか、それともあとで落ち着いてからがいいかなど、教える側の立場も考えて尋ねるようにしましょう。
また、自分で調べれば分かる事を安易に聞いてしまうのは相手の気分を害してしまうかも知れないので、聞く前に一度、自分自身で調べてどうにかなるものかどうかを考えられるようになると、かなりベストです。

以上がOJTの概要と、OJTを実施する側と受ける側のポイントです。
仕事というものは行き着くところ「人対人」の物事です。
最終的には、人と人とのコミュニケーションが全てといっても過言ではないかも知れません。
OJTを実施する側も受ける側も、物や機械ではなく、感情を持った人間です。
教える側も教えられる側もお互いに尊重し努力し合い、現場でのOJT研修へ臨みましょう。