仕事に対してのモチベーション。
皆さんは、いかがでしょう。
高く保ててますか。
皆さんもこれまで様々な経験をされてきたと思います。
その中で、最初はモチベーションが高かったのに段々下がってしまったり、逆に最初はそんなに乗り気ではなかったのに段々やる気になっていったり、そんな体験もあったのではないでしょうか。

給与が高い、やりがいがある…その内容は様々でも、動機を持てる事自体が素晴らしい事なのです。
何にせよ動機が全くない状態で働くというのは苦痛なものです。
その動機が「お金が欲しい」といったものであっても「以前の仕事より無理なく働ける」といったものであっても、それでポジティヴかつ積極的に業務へ取り組めるのであれば、それはとても良い事だと思われます。
何もモチベーションがなく、ただやらされてるから仕事をしているといった消極的かつ後ろ向きな状態とは雲泥の差があります。
それぐらい、動機をどう持つかというのは重要です。

重要

この『動機づけ』には既に学術的な研究がなされています。

そもそも、動機とは何でしょう。
言うなれば、行動の原因、すなわちやる気や理由などとも言い換えられます。

では、動機づけとは何でしょう。
これは一言で言うと、モチベーションです。
動機づけ・モチベーションとは、動物が行動をスタートし、何らかの目標に向かってそれを維持したり調整する機能や過程を表しています。
動物が行動するにあたっては、必ず何かしらの原因・理由があるものです。
普段の何気ないちょっとした行動から大きな行動まで、全て実は何かしらの欲求に基づいて動物は行動しています。
人間は「絶対に転職するぞ!」といったような強い動機を持って行動に臨めるので、特に強い動機づけが行えている動物です。

動機づけを大別すると、生理的動機づけと社会的動機づけに分かれます。

生理的動機づけは、生きるための根源的な欲求によるものです。
例えば「食べたい」「寝たい」など、特に何か「絶対に合格するぞ!」といったような強い意志を持たずとも、生命を維持するにあたり自然と発生してくる欲求です。

社会的動機づけには、達成動機づけと内発的動機づけと外発的動機づけがあり、これが仕事をしたり社会生活を営むうえで非常に大切な動機づけとなってきます。

達成動機づけとは、目標を達成したいと思える動機づけです。
ただ漠然と何かをこなしているだけでは、モチベーションは上がりません。
人の行動には全て何かしら理由があり、その1つに「目標を達成したい」というものも大きくあります。

達成動機づけはそれにあたり、何かしら周囲に評価してもらえる環境で実現します。
例えば、受験に合格すれば、本人も喜ばしいものですし、家族や塾の先生なども喜んでくれるものです。
そして、その目標を達成した暁に周囲から評価をしてもらえるのであれば、モチベーションは一層強くなります。

達成動機づけ

ノルマと評価制度を導入している会社があるのは、このためです。
何か具体的な目標があり、それに向かって皆で努力し、達成者は正当に評価されるといった環境は、何もなくただ漠然とした状態より格段に仕事へ身が入りやすくなります。

人間は元来、自分自身で目標を設定し、その目標を達成しようという欲求を持ち合わせています。
これが達成動機づけで、このモチベーションが高い人は、その目標実現が困難であると感じた場合、その原因は自分の努力不足であるといったような内的要因で考えます。

一方、このモチベーションを高く持てていない人は、目標達成が困難な理由を「そもそも無理難題をやらされている」「運が悪かった」等、自分の努力不足とは考えずに外的要因へ転嫁する傾向があります。

しかし実際、達成動機づけを高く持つ事は難しい事でもあります。
では、どうしたら良いのでしょうか。

人格心理学の先駆けであるマレー氏によると、達成動機づけには成功願望と失敗恐怖の2つの要素が大きいと論じられています。
達成動機づけに消極的になってしまう方は、成功願望が弱く、失敗恐怖が強い状態であります。
成功願望に関しては実際その会社がどういう評価システムなのかにもよりますが、少なくとも失敗恐怖は自分自身で克服できるものです。
失敗恐怖に打ち勝つだけでも達成動機づけのモチベーションは上がってきます。

内発的動機づけとは、興味や関心に基づいた動機づけです。
「やらないと罰則があるから」とか「やったら賞金がもらえるから」とか、そういう事に関係のない内在的な欲求から自発的に生まれる動機づけです。
例えば、仕事や勉強をもっとどんどん出来るようにするためには、確かに評価や報酬・罰則も必要かも知れません。
しかし、そもそもその仕事や勉強が好きだった場合は、どうでしょう。
そうした評価・報酬云々に関係なく、自然とどんどん自発的に仕事や勉強へ取り組んでいきます。
そして、それは本人が好きで行っている事なので、だらだらする事なく非常に効率的であり、また、継続して行えます。
スポーツや楽器の演奏が好きな人が、練習が苦ではなくいくらでもやってしまうのは、この内発的動機づけによるものです。

ですので、仕事に対するモチベーションとしては、1つこの内発的動機づけに注目するのもポイントです。
自分が特にやる気を持って率先して行える業務があれば、そのエキスパートを目指すのも良いかも知れません。
また、場合によっては、その業務をメインで行える部署への異動を申し出るのも良いかも知れません。
単に「やりたくないから」といった異動願いよりは、格段に前向きなものになります。
マネジメントを行っている側であれば、その社員が一番適性や能力を遺憾なく発揮して取り組めるポジションへ適材適所で配置するのも効果的で良いと思われます。

適材適所で配置

外発的動機づけとは、ノルマや義務、賞罰など外的なものによって行動をおこそうとするモチベーションです。
一見、厳しいようにも感じられますが、確かにこうしたものもなければ、たるんでしまいがちです。
いい意味で緊張感を持って取り組むには、少なからずこうした要素は必要になってきます。

また、組織を組織として保つにあたっても必要となってきます。
その外発的動機づけに対して、自分自身が納得出来る理不尽なものでなければ、自律性はむしろ高まります。
例えば、明らかに達成可能なノルマを達成しない場合に限っては賞与が出ないといったペナルティがあった場合、ほとんどの人はそれに納得し、少なくともその最低限のノルマだけは達成しようとします。

この外発的動機づけと内発的動機づけは両立が可能で、バランスが重要となってきます。
マネジメントや教育を行う側の人は特にこのバランス感を大切にしたいところです。
自分自身にノルマを課したり自分で自分を律し戒めて取り組む人も、あまりこの外発的動機づけが強すぎてももたないので、そのあたりはバランスを取っていきましょう。

以上が動機づけの内容です。
何事も全て動機に基づいた行動ではありますが、こと仕事をするうえにおいては、どうモチベーションを保つか・高めるかといった部分は非常に重要になってきます。
経験が浅くとも、このモチベーションを高く保てていれば、ベテランもすぐに追い抜けます。
逆に、いくら経験豊富だったとしても働く気力・モチベーション自体が低ければ、後進に抜かれてしまいます。

企業が「やる気」や「前向きな姿勢」を重視して採用を行っているのはここで、モチベーションを高く保てている姿勢さえあれば、総じて成長スピードが早く、着実にスキルアップしていけます。
モチベーションにはどうしても外的な要因によるものもありますが、人は誰しも、自分自身で自分を奮い立たせて取り組める資質は持っています。

仕事に対するモチベーションで悩んでいた方も、ぜひ本記事を参考にしていただき、今までとは少し視点を変える事で仕事に対してもモチベーション高く取り組んでいただき、結果、今より少しでも生き生きとした社会生活を営んでいただければ幸いです。