仕事選びに重視する事とは 好きな仕事を選ぶメリット・デメリット

就職や転職といった局面での仕事選びというものはどうしても慎重になってしまい、とかく難しかしくなりがちです。
実際、就職や転職は一生を左右する面もあるので、慎重になってしまうのも無理はありません。

自分は一体、何を重視して職に就けばいいのか。
お金なのか、やりがいなのか、安定性なのか。
そういった事をめぐり、答えの出ないまま行き詰まってしまう人も少なくありません。

行き詰ってしまう

お金をどうしても稼がなくてはならない場合などは、給与を重視の形でいいと思います。
しかしそういった別段の事情がある場合以外は、好きな事を仕事にした方がいいのか・それとも好きな事以外を仕事にした方がいいのか、この点で迷われる方も多いと思います。

結論からすると、好きな事を仕事に出来ればベストです。
好きな事であれば、仕事がそんなに苦ではなくなります。

たとえば、教える事が好きで講師をしている場合。
労働時間が長くても、仕事にやりがいを感じて取り組めているので、あまり嫌な気はせず働けます。
授業時間以外で手当てがつかなくても、教える事が好きなので自分から進んで生徒の勉強を見たり、オリジナルの教材やプリントなども作ってしまいます。
お給料が安かったりしても仕事自体にやりがいを感じているので我慢できますし、長い労働時間も気になりません。

また、どんどん積極的に取り組む姿勢や結果が評価されて昇進などもしやすくなったり、仮にその勤め先が業績悪化してもそこでアクティブに培った経験は必ず他の同業他社が高く評価してくれて、転職もしやすくなります。
誰かに言われて強制的にとかではなく、自主的に積極的に取り組めるのが大きなポイントです。

いわゆる「好きこそものの上手なれ」です。
好きな事だから、どんどん上達する・成果も出るといった好循環です。

給与や報酬が高くても、嫌な事であれば続きません。短期的には稼げても、ゆくゆくは仕事のペースも落ち、脱落してしまいます。
ですので、どうしても稼ぎたいなど別段の事情がある以外では、好きな事・やりがいを持てる事・自分が輝ける事を仕事にできるのがベストです。

自分が輝ける事を仕事にできるのがベスト

しかし、みんながみんなそういった転職へ就けているとは限りません。
学生時代にきちんと自分を見据えて新卒採用へ臨めた人、転職で軌道修正に成功した人、そうした人は案外ごく一部だったりもします。
では、好きな事を仕事として取り組めていないと、仕事選びにおいては負け組なのでしょうか。
それは違います。
仕事のやりがいなどは、あとからでも見出せるものなのです。

自分の志向性や適性も重要ですが、人は努力すれば必ず順応できます。
就職・転職は人生において大きな節目ではありますが、清水の舞台から飛び降りるつもりで意を決してその世界へ飛び込んだのなら、まずは一生懸命その仕事を頑張ってみましょう。
その世界で・フィールドで、他の人達と同じルールの下、まずは自分にできる精一杯の仕事に取り組んでみる事が大切です。

その結果、以前の自分にはできなかった仕事ができるようになってやりがいを感じるようになったりします。
天職へ就けている人は多くありませんが、こうして自分でやりがいを見出して仕事へ前向きに取り組めている人は多いです。

また、好きな事を仕事にしなかったからこその幸せもあります。
好きな事を仕事にしてしまい、それが嫌になってしまう事もあります。

また、嘘をついてまで話を盛るのは良くないですが、企業が自社の商品を魅力的に紹介して宣伝しているように、人材も自分自身を魅力的にアピールするのは何ら悪い事ではありません。
嘘でなければ、それは立派なプレゼンテーション能力です。
前向きにとらえましょう。

たとえば、スポーツが好きでプロスポーツ選手になれた場合。
その時点で、それは趣味ではなくなり、結果が全てになります。
結果で判断され、結果を出すためにはたゆまぬ努力をしなくてはなりません。
これまで好きだった事が嫌いになるほど練習しなくてはならないケースも多々あります。

それだったら、好きな事はあくまで趣味にしつつ、仕事は仕事としてビジネスとして取り組めた方がベターです。
「割り切る」と言ってしまっては少しドライですが、趣味とは別に仕事は仕事として真剣に取り組むのはバランス的にも良かったりします。

好きな事を仕事にするのか、それとも好きじゃない事を仕事にするのか

好きな事を仕事にするのか、それとも好きじゃない事を仕事にするのか。
とても難しいとは思いますが、現時点で確固たる好きな事・自分に向いている事があるのであれば、それを仕事にするのは悪い選択ではありません。
利益を出せる事によって給与は支払われるのでノルマの達成が必要だったりなど、決して好きな事だけをして仕事はできないかも知れませんが、そもそもが好きな事を仕事にできているのであれば、そうしたジレンマや苦労にもガッツを持って取り組めます。

すごく好きな事がない場合は、少なからず何か興味や好意を持って取り組める仕事を選ぶのがベターです。
必ずしも好きな仕事でなくとも、一生懸命に打ち込む事でやりがいは見出せるものです。

尚、仕事を決めるときは、自分の信念に基づいて決断しましょう。
周りの意見に耳を貸す事も重要ですが、他人の意見に流されるとあとで後悔します。
そうした後悔は、自分で決断して失敗に感じたときの後悔よりも強くなりがちです。

難しいテーマではありますが、ご参考にしていただければ幸いです。