【ビジネスチャンスをモノにしろ】SWOT分析のやり方

SWOT分析は企業の戦略において「型」となる有名なフレームワークの1つです。
実際に、この分析を元に会議を行っている企業も少なくありません。

SWOTは、分析にあたるそれぞれの要素の頭文字を組み合わせたものです。

S…Stength:強み
W…Weakness:弱点
O…Opportunity:意味としては「機会」、市場の動向などビジネスチャンスです。
T…Threat:意味としては「脅威」、社会情勢や競合などがこれにあたります。

SWOTとは

つまり、自社の強みと弱点を踏まえたうえで、ビジネスチャンスや脅威に対してどう取り組んでいこうかと戦略を立てるための分析です。

ビジネスチャンスをつかむには、自社の強みや弱点を把握しておく事は不可欠です。
自社の強みや弱点を把握している事で、ビジネスチャンスを逃さずキャッチ出来る事も出来ます。
SWOT分析により、成功の算段を進めれれ、新規事業の戦略やマーケティングによる戦略も具体的かつ着実に前進します。
このように、ビジネスチャンスを逃さないための戦略を立てる際に、SWOT分析は使われます。

SWOT分析を行う際の注意点としては、それを行うメンバーで共通認識を持つ事です。
具体的には、強みや弱点の解釈の統一にあります。

たとえば、小規模な塾の場合。
人によっては、小さい塾=弱いと解釈してまいます。
一方で、小規模である=目が行き届く・大手の塾よりも話を聞いてくれると、強みとしてプラスに考えてくれる人もいます。

このように、強みや弱点に対する捉え方は人それぞれ違うので、ここをまず共通認識として揃えておく必要があります。

また、強みや弱みを一時的なものまで含めてリストアップ・カテゴライズするのか、それとも長期的に見たものだけを対象とするのか、このあたりも確認しておきたいところです。
短期的な戦略であれば、一時的な強みや弱点を踏まえていいと思います。
長期的な戦略であれば、やはり長期的に見て自社の強みとなるところ・弱点となるところにスポットをあてる必要があります。

尚、強みと弱点は社内内部にある要素で、機会や脅威は外的なものです。
内部にあるものはコントロールが可能です。
一方、機会や脅威など外的なものはコントロールが不可能だったりします。
たとえば、景気や社会情勢などです。
このあたりも踏まえて、それぞれ4つの要素について様々なポイントを整理するとSWOT分析は的確になります。

また、マクロな視点とミクロな視点で捉える事も重要です。
特に、機会と脅威については、それが言えます。
マクロな視点とは、たとえば前述した社会情勢などです。
一方ミクロな視点とは、業界の動向などです。

業界の動向

SWOT分析を行う際、それぞれの要素についてリストアップし精査していく手法も悪くありませんが、それだと場合によって時間がかかりすぎる事があります。
ですので、手順としてはまず、成功への仮説を立てます。
そのうえで、その仮説に基づいてSWOT分析を行うと効率的です。

たとえば、通信販売を行えば売り上げが伸びるのではないかという仮説を立てます。
それに基づき、自社の強みや弱点を見つめ直し、業界の動向なども踏まえたうえで脅威やリスクなどについても想定し、ビジネスチャンスを模索します。
業界研究など、外的要素から取りかかり、そのうえで自社の強みや弱みについて見つめ直す事も方法としては有効です。

また、4つ全ての要素を組み合わせて考える事ももちろん悪くはありますが、4つのうち2つを組み合わせて考えると戦略がより具現化されて、かなり有効です。
実際この使い方をされているケースは多くあります。

イメージとしては、強みと弱点を表の縦に配置し、機会や脅威を表の横に配置します。
そうすると、強みと脅威、弱点と機会など、2つの要素を横に組み合わせたり斜めにクロスさせて組み合わせたりする事で、的が絞られた明確かつ具体的な戦略が出やすくなります。

企業戦略において特に重要なのは、自社の強みと機会を組み合わせた形です。
強みというのは、ブランディングや差別化になります。
それをどういった機会や場面で最大限に生かすかは、ビジネスシーンにおいて非常に重要となります。

近年は問題も難しくなっていますので、最近の傾向としては35点~40点を目指して勉強するのが効率的だと思います。

強みと機会を考えた場合、それは積極的な戦略になります。
また、強みと脅威を組み合わせた場合、競合などに対してどう立ち向かっていくかという差別化を意識した戦略になります。

弱点と機会を組み合わせた場合、その弱点をどう克服して機会を逃さないようにするかといった慎重な戦略を考えられます。
そして、弱点と脅威を組み合わせた場合、これは最悪その事業が上手くいかなかった際のプランで、痛手が大きくなる前の事業撤退についてや倒産しないための保守的な策についての戦略になります。

いかがでしたでしょうか。
以上がSWOT分析の簡単な概要です。
漠然と企業戦略を考えるよりも、自社の強みや弱みと、外部に存在する動向やリスクなどをしっかりと見据えたうえで分析を行えると、格段に的確になります。

また、この分析はビジネスシーンのみならず、就活の自己分析にも通ずる部分があり、応用可能です。
フレームワークを使用した論理的な分析ではありますが、プランを立てただけでは机上の空論に留まります。
実際に活用してこそのワークフレームです。

日常のちょっとした事案にもこうしたワークフレームを活用する事で客観視する能力や論理的な思考が養われたりもするので、ぜひ普段からも意識して使ってみて下さい。