宅建試験までの1ヶ月間で取り組むべき3つのポイント

宅建の試験は年に1回しかありません。
毎年10月の第3日曜日に実施されます。

本試験まではあと約1ヶ月。
この1ヶ月間で追い込みをかける方が多いのではないでしょうか。

そこで今回はこの1ヶ月間でどのように宅建の勉強に取り組めばいいかお教えしたいと思います。

1.問題の解く順番を見直す

問題の解く順番を見直す

宅建の本試験は毎年50問出題されます。

・問1~問14  民法
・問15~問22 法令上の制限
・問23~問25 税金等
・問26~問44 宅建業法
・問45~問50 5問免除科目(統計や土地等)

大きく分けると上記の内容になります。

皆様のお話を聞くと、1問目から順番に解いている方が多くいます。
でも、宅建試験の攻略法は1問目から解くのではなく、26問目の【宅建業法】から解くことです。

マークシートでいうと、ちょうど右側から解いていく流れです。

1問目から民法を解き始めていくと時間配分が非常に難しくなります。
というのも民法は条文や判例等を使った長い文章問題が出題されます。

そのため、上記の分野の中では民法を解くのは1番時間がかかります。

1問目の民法から解き始めると、宅建業法の問題に差し掛かった時に時間がなくなってしまう事がほとんどです。

なので、民法を解くのは1番最後です。

まずは宅建業法、その次はというと、法令上の制限を解きます。

この2つは暗記していれば取れる問題が多く出題されるので、最初に解いていくのがいいと思います。

その流れで税金等の問題に差し掛かり、5問免除科目を解き、最後に民法を解いていくのが良い流れだと思います。

ただ、人によっては宅建業法を解いた後に法令上の制限を解いてしまうと、最後の5問免除科目を解き忘れてしまうという事で、宅建業法を解いた後に5問免除科目を解いて、法令上の制限、税金等、民法という流れで解いていくという方もいらっしゃいます。

最初は宅建業法、最後に民法を解くというのは確定的だったりしますが、その間の流れに関しては、自分に合ったやり方を見つけていくのがいいと思います。

2.とにかく問題用紙に書き込む

とにかく問題用紙に書き込む

宅建の本試験問題は持ち帰る事ができます。
なので試験官に返却する必要はないので、問題用紙には遠慮なく書き込んで下さい。

民法は特に大事になります。

出てくる人物がどういうつながりなのか、しっかり図にして考えるようにして下さい。
相続や連帯保証人や代理等、いろんな登場人物が現れるので、誰が土地の所有者で、誰が代理人で、誰から誰に渡すのか等、矢印を駆使してわかりやすく整理して下さい。

書き込む事でもう一つ重要なのは、線を引くことです。

今この問題では何が問われているのかをしっかり把握することです。
「正しいものはどれですか」「誤っているものはどれですか」という問いを多く見ると思います。

よくある間違いとしては、誤っているものを問われているはずなのに、マークシートに記載する時に文章の正しい選択肢をマークしてしまう事です。

恐らく、問題を解いていく中でその選択肢が正しいか誤っているか○×をつけると思います。
そうなると誤っているものを聞かれている場合は×が1つに○が3つになります。

選択肢を読んでいくうちに、選択肢の正誤判断に集中してしまい本来の問題でなにを問われているのか忘れてしまいます。

なにを問われているか忘れている状態で、○×を見た時、人は心理的に○を選んでしまいます。
それは○というのは本来の意味は正しいという意味合いがあるからです。

そして、本来は×の選択肢のマークシートを塗らなきゃいけないのに、どれかぱっと目に入ってしまった○の選択肢のマークシートを塗りつぶしてしまい間違ってしまうという事があります。

試験に時間制限がなく、解く時間がたっぷりあればこういう事は起こらないと思いますが、時間制限がある事で解くスピードを求められますので、こういうミスが起こります。

これは実際によくあるミスですし、僕もよくありました。
このミスはもったいないので、
「正しいものはどれか」「誤っているものはどれか」という文章には丸をつけたり、波線を引いたり目につくようにするのがいいと思います。

3.過去問を繰り返し解く

過去問を繰り返し解く

どの試験もそうですが、過去問を繰り返し解きましょう。
だいたい35点以上取れればいいので、逆にいうと15問は間違っても大丈夫という事です。

50問の中で難しい問題は何問か出題されます。
見たことない問題や、本などにも載っていない問題というのが絶対出ます。

このような問題は落としても全然オッケーです。
そのような難しい問題は9割ぐらいの人は間違います。

その難しい問題を得点しようとするのではなく、出題者があきらかにこの問題は得点して欲しいという問題で得点しなければいけません。

どれが得点して欲しいという問題かどうかは、過去問を何度も解いて傾向を覚えるしかありません。

毎年のように出題されている内容は、問題を解いて、復習をして知識をつけ、その知識を問題を解く力にするためにまた問題を解いてという繰り返しが大事になってきます。

だいたい、過去10年分の問題を3回ぐらい繰り返し解きましょうというのはよく言われます。

ただ、お仕事等忙しい方もいらっしゃるので、そんなに時間が取れないという方も多いと思います。

そういう方はこの1ヶ月の間、宅建業法・法令上の制限の2分野に力を入れて勉強しましょう。
この2分野は得点源にしなければいけない分野です。

帰りが遅くなってしまったり、疲れて勉強できない時は3問や4問でいいのでどちらかの分野の問題を解くようにして下さい。

この1ヶ月間、是非頑張って下さい。
今年の締めくくりが良い1年となるよう、応援しております。