今日の気になった不動産用語は、『重要事項説明』です。
重要事項の説明は不動産業界では基本中の基本です。
それはなぜかというと、物件を契約する際に合わせて行われるからです。
そもそも物件の契約をする際、契約に先立って重要事項の説明を対面にて宅地建物取引士が行う決まりになっています。
ここで重要なのが対面という事。対面なので必ず本人の目の前でしなければいけないということです。
なのですが、
現在、国土交通省により重要事項の説明(以下、重説と記載します)をネット経由にて行う実証実験が行われております。
ネット経由で重説ができるとどうなるか
僕が一番最初に思い浮かんだのが、大学進学の際のお家探しです。
例えば地方の方が東京の大学へ進学が決定した際、東京で住む場所を探さなくてはいけません。
「ここにしよう!」と思ったとき、重説を受けるためだけにわざわざ出向く必要があります。
なぜか、それは重説を対面でしなければいけないからです。
ネット経由で重説ができると、地方にいながら重説を受けることができるので、移動費もかからないですし、時間の制限も大幅に広がります。
ネット完結で物件の契約ができる日が来るかも!?
そのためには、重説がネットでできるだけでは足りないと思います。
契約するかどうかの決めては内見もひとつの重要な点ではないでしょうか。
先程の例でご説明しますと、重説はネット経由でできても、その前に物件を見るという流れがあると思います。
写真だけで決めてもいいですが、それは恐いですよね。
そこで出てくるのが「バーチャル内見」というサービスです。
バーチャル内見とは物件の中を撮影した動画やスカイプ等のテレビ電話を利用し、疑似内見できるというものです。
このバーチャル内見を使えば地方にいながらも、実際に内見をしたような体験ができます。
このサービスを合わせて利用すれば、ネット完結による物件の契約ができるようになります。
バーチャル内見をしてわからないことがあれば、不動産業者に直接電話やメールでお問い合わせをすればいいと思います。
「ネット経由による重説」と「バーチャル内見」。この二つのサービスが実現できれば不動産業界も大きく変わるのではないでしょうか。
また、お仕事等が忙しく来店するのが難しいという方は、お仕事の後にご自宅でお家探しから契約までできるので、そういう方にもありがたいサービスだと思います。
いかがでしたでしょうか。
現在、バーチャル内見という形で内見をネットにより体験できるというサービスはあるのですが、重説が対面しなくてはいけないので来店が必ず必要となっていました。
ネットを使った重説が導入されると、内見から契約までネットで完結する事ができます。
不動産業界にもIT化の波がどんどん押し寄せて来る予感がします。
今後の不動産業界がどうなっていくのか楽しみです。
ちなみにインターネット経由の重説が本格実施された場合、宅建の試験の内容にも影響しますので、合わせて覚えておいた方がいいですね!