PDCAサイクルの意味 わかりやすく簡単にご説明します。




皆さんは、PDCAサイクルという言葉をご存知でしたでしょうか。
言葉の使い方としては、「PDCAサイクルを回す」といった使い方をします。
仕事に就くにあたってPDCAサイクルについての研修を受けた方や、「PDCAサイクルを回して進めていこう」と言われた事のある方もいらっしゃるかも知れません。

PDCAサイクルはマネジメントサイクルの1つで、そういった手法の中では非常に代表的な存在です。
PDACの文字はそれぞれ、P=PLAN(計画)、D=DO(実行)、C=CHECK(評価)、A=ACT(改善)を表し、このプロセスを繰り返す事によって業務の改善や品質の向上などを図っていこうという手法です。
この手法はビジネスシーンのみならず、様々な取り組みに対して適用が可能で、非常に効果的かつ汎用性の高いアプローチとなっています。
トライ&エラーの考え方にも通じる部分があり、人生設計などにも応用が可能です。

PDCAは元々、業務改善などへ向けた手法として、アメリカのW・エドワーズ・デミング博士が中心となり提唱された手法です。
デミング博士が提唱した事から、デミング・サイクルと呼ばれる事もあります。
現在では、ISO9000やISO14000などマネジメントの国際規格や様々な業務プロセス管理の現場で、この手法が採用されています。

では、いったいその内容とは一体どのようなものなのでしょうか。
まずは、各ステップの概要を下記にご紹介します。

【P】=PLAN(計画)

【P】

PDCAサイクルの入り口であるPLAN。
ここで重要なのは、ただ漠然とした計画を立てる事ではなく、具体的なプランを設定する事です。
切り口としては、いつ・どこで・誰が・何を・どのように・なぜ行うのか、いわゆる5W1H(When、Where、Who、What、HOW、Why)このあたりを元に具現化させていくと的確になります。
目標に対してのアプローチを思索し、計画化させます。

【D】=DO(実行)

【D】

2番目のDO。
PLANを実行します。
ここで重要なのは、しっかりとPLANを踏まえたうえで実行する事です。
PDCAサイクルをしっかりと回して繰り返す事によって物事を研ぎすましていく狙いなので、計画や方針は忠実に守って実行しましょう。
また、実行した結果のデータも数字などとしてしっかりと取りたいので、その体制や準備を整えたうえで実行しましょう。

【C】=CHECK(評価)

【C】

PDCAの3番目にあたるCHECK。
結果についてチェックします。
数字などのデータを元に結果を判断すると、客観的になりベストです。
この時点では、データに基づいた判断だけでOKです。
具体的な改善策については、次のActで取り組みましょう。
P、D、C、Aそれぞれについて、まずはその段階ごとにしっかりと着実にそれぞれの項目をこなす事がPDCAサイクルでは重要です。
CのCHECKでは、とにかくまずは数字などのデータ結果を集めての判断が大切になります。

【A】=ACT(改善)

【A】

最後のA=Act。
Action(アクション)のActです。
結果を精査したあと、改善へ動きます。
1回サイクルを回しただけで分からなかった場合は、2週目の取り組みとして、またPLANを練り直しましょう。
同じサイクルをぐるぐると回していても進歩がないので、PDCAの中ではこれが一番大事だったりします。
イメージとしては、らせん階段を意識して下さい。
サイクルを回して上昇していく事に意義があります。

以上がPDCAサイクルの概要です。
これまで何となく業務が上手く進まなかったという方は、もしかすると数字などを含めた具体的な目標がなかったり、決められたプランに沿って実行されていなかったがためにこのPDCAサイクルを回せていなく、円滑な業務が行われていなかった可能性もあります。
具体的な目標と実行、そこに結果への考察と改善を盛り込んだこのPDCAサイクルは、きちんと回せた場合、着実に業務は研鑽されます。
PDCAサイクルは組織としても個人としてもプラスへ活かせますので、ぜひ機会があれば活用してみて下さい。