皆さんは「ホームステージング」という言葉を聞いた事がありますか?
あまり聞いた事のない言葉ですよね。
近年、中古物件の売買が盛んになり「ホームステージング」という言葉も耳にするようになりました。
そこで、本日は「ホームステージング」についてお伝えしたいと思います。
欧米などでは当たり前のサービス
このホームステージングというサービスは欧米などでは当たり前に行われいるサービスです。
ホームステージングとは住宅を売却する際にお客様に魅力的に映るように室内の掃除を行ったり、家具家電の配置などをしなおして、少しでも高く、早期に売却できるようにお手伝いをするサービスです。
欧米などでは中古物件を売買するのは日本よりも盛んに行われております。
築100年の物件も普通にありますので驚きですよね。
日本は地震が多いので中古物件の普及が難しいというのもひとつの原因だと思いますが、近年ではリフォームやリノベーションを施して中古住宅を購入する方も増えてきているのでこのようなサービスも合わせて普及してきたんだと思います。
通常は自分の住宅を売却する場合は買主さんは今の住んでいる状況を見て判断します。
なので、自分が生活している環境のまま買主さんに内見していただくという形になります。
そうなると、物が多かったり、部屋が汚れていたりすると買主さんに対する印象はあまりよくありませんので、自分が思っていた価格よりも安値での売却となる場合があります。
より高く、自分の希望する価格で売却できるようにサポートするのがホームステージングのお仕事です。
空室でもホームステージング
また、売主の家具等がなく空室の状態の場合もホームステージングは重要です。
なにもない部屋よりは、ソファーがあったりテレビ、ダイニングテーブルなどを設置する事で、内見にお越しいただいたお客様に対する印象というのはぐっと高める事ができます。
ただ、家具のレンタル費用がかかってしまうので実際に利用するかどうかは物件の状況と売主さん次第という事になります。
物件の立地もよく、すぐに売却できる物件であれば使う必要もないと考える方もいらっしゃると思います。
中には、無料でホームステージングを実施している企業もあるようなので、費用をかけたくない方は無料で実施してくれる企業さんを探してみるのもいいと思います。
ただ注意点としては無料で実施する代わりに専任媒介や専属専任媒介契約をした方のみというような条件があったりするので注意しましょう。
ホームステージングとインテリアコーディネートの違い
ここまで読んでいただいて、ホームステージングとインテリアコーディネートってなにが違うの?
と思った方もいると思います。
ホームステージングをする方をホームステージャーと呼びます。
ホームステージャーとインテリアコーディネーターの大きな違いはその目的です。
インテリアコーディネーターは持ち主の好みや個性に合わせて内装を考えます。
ホームステージャーはその物件を購入したいと考える人に合わせて内装を考えます。
売主さんの好き嫌いではなく、その物件が持つ魅力を存分に引き出すことで購入ターゲットに最高の印象を与え、早期に高値で売却する事を目的とします。
モデルルームに家具や照明などが全くなければ魅力もなにも感じませんよね。
それとよく似ていると思います。
家を売りたいけどなかなか買い手がつかないというオーナーさんもいらっしゃると思いますので、
「ホームステージング」というサービスがあるという事を知っていただき、機会があれば利用してみてはいかがでしょうか。
また、オーナーさんから売却したいけどなかなか売れないという相談を受けた際、リフォームやリノベーション、価格交渉の提案も有りだと思いますが、ホームステージングという提案もひとつの選択肢に取り入れてみるのもいいかもしれません。