歓迎会、送別会、忘年会など社会人になると様々な形で飲み会の機会があります。
「学生時代の飲み会は好きだったけど、会社の同僚や取引先との飲み会は苦手」という方も多くいらっしゃるかも知れません。
しかし、ビジネスシーンにおいてお酒の席を苦手にされているのは、とてももったいない事です。
社会人になってからのお酒の席は、仕事の好機を掴んだり飛躍にも繋がる大きなチャンスです。
飲みの席での印象が仕事の評価にも繋がり出世なんて事も…。
そこで、ビジネスマンの飲み会攻略法をまとめてみました!
1.集合時間について
友達同士での飲み会であれば遅れて行っても大丈夫だったりしますが、職場での飲み会には上司なども居合わせるので、集合時間には遅れないよう余裕を持って到着しましょう。
早めに到着してキリッと待っていた場合、「おお○○君、待たせたね。それじゃあ行こうか!」と、その後の流れも行動もスムーズになり、好印象を得られるかも知れません。
また、上司や先輩が到着していない状態で勝手にお店へ行ってしまうような事はせず、到着を待ちましょう。
極端に遅れる場合は、何らかの連絡があると思います。
2.座席について
いわゆる上座や下座の話になります。
上座というのは、簡単に言うと奥です。
下座は入り口に近い手前です。
新入りのうちは下座へ座り、お酒などを持ってきた店員さんとのやり取りを率先して行いましょう。
イメージとしては、普段の職場でも上司は奥にデスクがあり、若手は出口に近い場所にデスクがあり、来客対応や電話対応などを率先して行うと思います。
それに近いイメージです♪
3.乾杯について
乾杯の音頭は幹事など上司が取ります。
名刺交換とも同じですが、相手が上の立場の場合、グラスをその人よりも下にして乾杯しましょう。
また、お酒のなくなった人や少なくなってきている人に対しては一声かけてお酒を注いだり、何が飲みたいのかを聞いて店員さんに注文してあげると、周囲へ気配りの出来る人だなという印象を持たれ、イメージアップです。
少し極端かも知れませんが、自分がホストになったぐらいの気持ちで目配せしましょう。
4.お酒のそそぎ方について
尚、お酒を注ぐときの注意点としては、相手のグラスの飲み口を触ってしまわないよう、グラスの真ん中あたりを持つようにするのがポイントです。
これは飲食店の店員さんもお客様のグラスの飲み口を触らないようお冷を注いだりするのと同じですね。
注ぐ際は、お酒のビンをグラスにぶつけて音が鳴ってしまわないよう気をつけましょう。
ワイングラスなどは割れてしまう恐れがあります。
また、ビンにお酒が少ない場合は、新しいものを注文したりして、そちらから注いであげるようにしましょう。
特にビールは、ビンに少しだけ残っている状態だとぬるくなってしまっている事もあるので要注意です。
5.お酒のいただき方について
お酒が得意でない場合や、もうこれ以上は飲めないといった場合を除いて、お酒を勧められた際は基本的には明るく「ありがとうございます!」と言って、元気にいただきましょう。
お酒を勧めていただくというのは相手からの厚意です。
尚、まだ飲み干してない状態でお酒を勧められた場合は、グラスに残っているお酒を飲んでから注いでもらいましょう。
注いでもらったあとも「ありがとうございます!」と言えると、上司や取引先の方も清々しい気持ちになり、評価がグンと上がります。
お酒を勧められてももう飲めない場合は、お酒をあまり飲めない体質である事をやんわりと丁重に伝えたり、相手の気分を害さないよう断りましょう。
もしくは、飲んだふりではありませんが、グラスに口をつけて一口程度、少しだけ飲む形で相手の厚意を尊重する方法もあります。
飲めないからといって毅然とした態度を取ってしまうのは相手にとって失礼にあたります。
また、そもそもお酒が飲めない場合は、あらかじめ伝えておくと、そういった局面でもソフトに収まりやすいです。
6.「無礼講」について
上司が「今夜は無礼講で!」と言ったところで、何でも許されるわけではありません。
無礼講を曲解して、学生の新歓コンパのように大騒ぎしてしまったり、友達同士のような言葉遣いをしてしまったり、飲みすぎて吐いてしまったり酔い潰れて上司や同僚に介抱してもらったり、仕事の不満を愚痴ってしまうのは、あまり良くありません。
相手を尊重しつつも、ところどころでジョークを入れたりフランクな感じで相手とやり取り出来ると、場も明るくなり、空気も読めた感じで好印象です。
7.上司との会話について
これは1つに、アクティブリスニングに徹するのがベストです。
具体的には、自分の話をするというよりも、相手の話を聞いて褒める事です。
褒められて嫌な人はいません。
会話の内容については、お酒の場なので、好きなお酒や食べ物を聞く事などをきっかけにするのもいいでしょう。
また、普段なかなか聞けない話をゆっくり聞けるチャンスですので、これまでの苦労話や趣味、学生時代の話なども、場合によっては聞いてみるのもいいかも知れません。
8.タバコについて
周りが非喫煙者であれば、その場では我慢して吸わないのがベストです。
それでも吸いたくなってしまった場合は許可を仰いだり、席を外して手短に済ませましょう。
席で吸う際は、煙が他の人へ行かないように配慮するのがポイントです。
9.支払いについて
あらかじめ参加費が知らされている場合は、各自その金額を支払う形になりますが、それ以外では上司や目上の人が払ってくれる場合が多いです。
しかし、払ってもらってあたり前のようなスタンスは印象を下げてしまいます。
少しでも払おうとして、それでも上司や目上の人が支払っていただける流れになると、相手の厚意を尊重し、相手を立てた形になり、ベストです。
また、その場で割り勘の際は、幹事に完全に任せてしまうのではなく、自分から幹事にお金を渡しに行ったり、周りの方のお金を集めるのを手伝ったりなど出来ると、協力姿勢のある人物だと映り、好印象です。
10.二次会への誘導について
仕事での飲み会なので、飲み過ぎてしまい職務に響かないよう一次会で終わる事もありますが、一次会が盛り上がった場合や、二次会で更に盛り上げたい場合、二次会で更にじっくりと親睦を深めたい場合などは、二次会が開催されます。
参加者の確認は、一次会の中盤以降、一次会が盛り上がっているタイミングで募るのがベストです。
幹事の場合は、元気よく場を盛り上げる形で提案しましょう。
みんなをうまくまとめられるリーダーシップがあると、周りからの信頼も厚くなります。
自分が部下の場合は、上司や取引先の方の厚意を尊重し、なるべく参加するようにすると協調性を感じてもらえてベストです。
11.翌日について(飲み会の翌日が重要!)
「昨日はありがとうございました、楽しかったです」などお礼が言えると礼節もわきまえられ、好感度は抜群です。
この翌日の行動が、実は一番ポイントだったりします。
こういった一言があるだけで全然変わってくるので、ぜひ心がけてみましょう。
いかがでしたか?
学生時代に楽しく飲んでいただけの飲み会と違って、社会人としての席では押さえておきたいポイントなどがありますが、そこを押さえる事が出来れば、とても楽しく有意義に飲み会を生かしていただけます。
お酒がきっかけで同僚や取引先と親睦を深められ、その後の仕事がスムーズになったというケースは多々あります。
飲み会は普段なかなかゆっくりとは話せない人との交流や親睦を深められたり、普段は話づらい事もあらわにしやすい場ですので、ぜひ有意義に活用してみて下さい。
上記ポイントを押さえていただければ、職場や取引先の人気者になれる事、受け合いです♪